家族の葬儀で押さえておきたいことを丸ごとチェック|費用・香典・服装など
家族の葬儀では、喪主は準備に追われる一方、参列者側も香典や服装マナーなどに迷う場面が少なくありません。
親しい人だけで行う葬儀だからこそ、双方が気持ちよく故人を見送れるよう配慮が必要です。
しかし、馴染みがない方からすると「一般的な葬儀とは何が違うのか」と不安に思う点も多いでしょう。
この記事では、喪主側・参列者側それぞれが押さえておきたいポイントを解説します。
故人を偲ぶ大切な時間を安心して迎えるためのポイントもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次

家族の葬儀とは
家族だけで執り行う葬儀を、家族葬と呼びます。
家族葬は、親族や親しい友人のみで故人を見送る葬儀形式の1つです。
親しい関係者のみで故人と最後の時間をゆっくり過ごせる葬儀のため、近年は一般葬よりも家族葬を選ぶ方が増えています。
ここでは家族葬の基礎知識として、以下の2つを解説します。
- 基本的な流れ
- メリット・デメリット
それぞれ詳しく見ていきましょう。
基本的な流れ
家族葬の基本的な流れは、一般葬とほぼ同じです。
- 逝去・葬儀社への連絡
- 安置・葬儀社との打ち合わせ
- 納棺
- 通夜
- 葬儀・告別式
- 出棺・火葬
- 初七日法要
- 法要準備
家族葬は参列者が限られるため、受付や案内などの準備が少なく、遺族の負担も軽くなります。
シーンごとの所要時間について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事】【シーン別】家族葬にかかる時間|短縮して負担を軽減する方法も解説
メリット・デメリット
家族葬のメリットとデメリットは、下表のとおりです。
メリット |
デメリット |
・費用を抑えられる |
・香典が少ないため、自己負担額が増える |
家族葬は故人の交友関係が限られている場合や、家族だけで静かに見送りたいと考える方に向いています。
また、遺族にとって大勢の参列者への対応が負担となる場合にも適しています。
家族葬は故人を想い、家族が心を1つにする大切な時間です。
家族の絆を深めながら、故人を温かく見送る貴重な機会といえるでしょう。
【家族の葬儀】喪主側・参列者側が知っておきたいこと
喪主側・参列者側が知っておきたいことは、以下の5つです。
- 参列者の範囲
- 葬儀費用
- 香典
- 服装
- その他
適切な準備と対応を理解していれば、故人を心から見送れる葬儀になります。
事前に知識を身につけ、滞りのない葬儀の進行を目指しましょう。
知っておきたいこと①:参列者の範囲
家族葬には参列者の明確な決まりはなく、遺族の判断で決められます。
家族葬という名称ですが、家族以外の方も参列できます。
一般的には、以下の方にお声がけする場合が多いでしょう。
- 配偶者・子ども・孫などの直系家族
- 両親・兄弟姉妹
- 故人と親しかった親戚
- 家族同然の付き合いがあった友人
参列者数は10名〜30名程度が目安ですが、5名以下の極めて小規模な場合もあります。
また、喪主挨拶は、参列者が家族のみの非常に小規模な葬儀であれば省略しても構いません。
ただし、親戚や友人が参列する場合は、故人への感謝と参列への御礼を込めて挨拶を行うのが一般的です。
参列者の範囲を決める際は、故人の意向を尊重しつつ、のちのちのトラブルを避けるために家族でよく話し合いましょう。
親戚を呼ぶかどうかのポイントやトラブルを避ける方法について知りたい方は、下記の記事もあわせてチェックしてください。
【関連記事】家族葬に親戚を呼ばないメリット・デメリット|トラブルの回避方法も解説
知っておきたいこと②:葬儀費用
家族葬の平均費用は105,7万円であり、一般葬の平均費用152万円と比較すると約50万円の差があります。
家族葬の費用が一般葬より抑えられるのは、参列者が少なく会場費や食事代が減るためです。
なお、家族葬にかかる主な費用は、以下のとおりです。
- 葬儀一式費用(祭壇・棺・骨壺など)
- 式場使用料
- 火葬料
- 僧侶へのお布施
- 参列者の飲食費
家族葬は香典収入が少ないため、費用の大部分を遺族が負担します。
そのため、事前に予算を決めて葬儀社に相談しましょう。
費用を抑えたい場合は、祭壇の規模や料理の内容を調整するなどの工夫ができます。
ただし、故人を偲ぶ大切な儀式であることを忘れず、納得のいく内容で進めましょう。
斎奉閣では、費用の見積もりや最適なプランのご提案を経験豊富なスタッフが対応します。
まずは無料事前相談から、お急ぎの方は0120-999-444もご利用ください。
家族葬の費用内訳や費用負担の決め方についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてチェックしましょう。
【関連記事】【家族葬の費用】誰が払う?規模別の相場や内訳を解説|一般葬との比較も
知っておきたいこと③:香典
香典を辞退する場合は報連絡や案内状に「ご厚志はご辞退させていただきます」と記載するなど、参列者へ明確に伝えましょう。
香典を受け取る場合は、香典返しの準備が必要です。
即日返し、または四十九日後にお返しを送るのが一般的です。
参列者側は、遺族が香典を受け取るか事前に確認しましょう。
香典を受け取る場合は、親族であれば1万円〜5万円、友人・知人であれば3,000円〜1万円程度が相場です。
遺族が香典を辞退している場合は、代わりに供花や弔電でお悔やみの気持ちを表すケースもあります。
ただし、供花についても遺族の意向を前もって確認することが大切です。
家族葬における香典の相場やマナーについて詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
【関連記事】家族葬で香典は必要?香典の相場やマナー、香典返しについて徹底解説
知っておきたいこと④:服装
家族葬の服装は一般葬と基本的に変わりなく、普段着で参列するのは適切ではありません。
立場 |
男性 |
女性 |
喪主側 |
・正喪服または準喪服 |
・正喪服または準喪服 |
参列者側 |
・準喪服または略喪服 |
・正喪服または準喪服 |
アクセサリーは結婚指輪以外を避け、パールのネックレスは一連のみが基本です。
お化粧は控えめにし、香水の使用も避けましょう。
家族葬でカジュアルな服装を求められた際の注意点やマナーについて知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
【関連記事】家族葬の服装はカジュアルでもよい?性別・年齢別で押さえたいマナーを解説
知っておきたいこと⑤:その他
当日慌てることなく故人を見送れるよう、以下のポイントを押さえることも大切です。
【喪主側で押さえておきたいこと】
留意点 |
|
・速やかに上司や人事部に連絡する |
|
・菩提寺や葬儀社と事前に相談する |
|
・設備やスペースがあるか確認する |
|
・四十九日の法要までには済ませる |
【参列者側で押さえておきたいこと】
留意点 |
|
・辞退の場合もあるため、必ず事前に遺族へ確認する |
|
・遺族から案内を受けた場合のみ参列する |
喪主側は事前準備を丁寧に行い、参列者側は遺族の意向を尊重した行動を心がけましょう。
家族の葬儀についてお悩みの方は
家族葬を検討する際、最も重要なのは信頼できる葬儀社を選ぶことです。
家族の意向に寄り添った提案ができるか、経験豊富なスタッフによるサポートが充実しているかなどを確認しましょう。
斎奉閣では、ご遺族のご希望に合わせたきめ細やかな対応と、専門知識をもつスタッフによる手厚いサポートを提供しています。
三重県内で23会館を展開し、葬儀施行数No.1(※)の実績を誇ります。
※当社調べ/2024年1月~12月の四日市市、鈴鹿市、いなべ市、東員町、桑名市、菰野町、亀山市、津市、名張市、伊賀市内の斎奉閣・和ごころ23会館合計葬儀施行数
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会館の雰囲気や設備を知りたい方は、各会館ページもあわせてチェックしましょう。
まとめ:家族の葬儀では故人との時間をより一層大切にできる
家族葬は親しい関係者のみで故人を見送る葬儀形式で、近年多くの方に選ばれています。
事前に家族葬の基本的な流れやマナーを理解しておけば、当日は故人と最後の時間をより穏やかに過ごせるでしょう。
家族葬における最大の魅力は、大勢の参列者への対応に追われることなく、家族が心を1つにして故人をしのぶ時間が確保できることです。
家族葬をお考えの方は、斎奉閣の無料事前相談をぜひご利用ください。
「事前準備を始めたいけど何から始めればわからない…」という方はお気軽にご相談ください。無料事前相談受付中
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