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葬儀の打ち合わせの内容とは?所要時間や服装など知っておくべきことも紹介

公開:2023.09.28  更新:2024.02.15

葬儀の打ち合わせの内容とは?所要時間や服装など知っておくべきことも紹介 葬儀の打ち合わせは、人生の最終章における重要な儀式を計画する過程であり、多岐にわたる検討事項があります。

故人の生涯を称え、遺族が安心して最後の別れを迎えるために必要不可欠なプロセスであるといえるでしょう。
葬儀は文化・宗教・家族の状況など、さまざまな要素を組み合わせて考えなければならないため、細部に渡って検討しなければいけません。

葬儀形態の選定やプランの確認、場所や日程の調整など、たくさんのことを決めなければならないのが一般的です。

この記事では、葬儀の打ち合わせの内容について詳しく解説します。

またそれと共に、打ち合わせの所要時間やその際の服装など、周辺の細かな点についても触れていきます。

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葬儀の打ち合わせの内容とは

葬儀の打ち合わせの内容とは 葬儀の打ち合わせの具体的な内容としては、以下の7つが挙げられます。

  1. 葬儀形態について
  2. 葬儀プランやオプションの確認
  3. 宗教または宗派の確認
  4. 場所や日程の調整
  5. 喪主の決定
  6. 各種スタッフやお手伝いの有無の確認
  7. 僧侶の送迎について

いずれもきちんと決めておかねばならないものばかりです。
以下の解説を読んで、詳細を把握しておきましょう。
 

内容①:葬儀形態について

葬儀形態についての打ち合わせは、故人の人生や信念を尊重するための重要なステップです。

できるだけ故人の信仰やライフスタイルを反映させつつ、そこに遺族の意向も盛り込んでいきましょう。
葬儀は故人への敬意を示すための最大の場であり、参列する遺族にとっても人生の節目となります。
形態については真剣に検討を重ねる必要があるでしょう。  

内容②:葬儀プランやオプションの確認

葬儀プランやオプションの確認は、遺族の予算と故人の願いのバランスを取るという点で欠かせないものです。

儀はさまざまなサービスが組み合わさったものであるため、一つひとつの選択が予算と品質に直結します。
たとえば、花のアレンジメントや音楽の選定、追加の儀式などが挙げられるでしょう。

それぞれの選択が、葬儀全体の印象を大きく左右します。

【関連記事】葬儀屋と葬儀社の違いは?4つの種類や選ぶ際の注意点をわかりやすく解説  

内容③:宗教または宗派の確認

宗教または宗派の確認は、葬儀の形式を定める根本的な部分です。

何よりも大切なのは、故人が生前にどのような宗教や宗派を信仰していたかを確認することでしょう。
ここが理解できていなければ、まっとうな形で故人を偲ぶことはできません。
宗教だけでなく宗派についてもきちんと理解する必要があります。

たとえば仏教でいえば、浄土真宗なのか曹洞宗なのかといった違いによって、葬儀の内容に若干の違いが生まれるからです。 間違った宗教や宗派の選定は、葬儀の意義そのものを失わせる可能性があります。
故人をきちんと送り出すためにも、宗教や宗派はきちんと確認しておきましょう。  

内容④:場所や日程の調整

場所や日程の調整は、葬儀の成功に直結するとても大切な要素です。
参列者の都合や会場の利用可能時間、葬儀の流れなど多岐にわたる様子を考慮しなければいけません。
場所を選ぶ基準はさまざまです。

故人が生前になじみのあった菩提寺を利用するのもよいでしょうし、参列者ができるだけアクセスしやすい葬儀会場を選ぶのもよいでしょう。

日程については、参列者の数などを考慮して平日に行うか週末に行うかなどを決定します。
また、台風が近づいているなどの事情がある場合、それも考慮に入れる必要があるでしょう。
葬儀社などの専門家ときっちり連携し、適切な場所と日程を決めて、葬儀がスムーズに進行するように決める必要があります。  

内容⑤:喪主の決定

喪主は葬儀の全体を取り仕切る中心的な役割を果たします。
故人との関係が深く、葬儀の意義を深く理解している人物の選定が求められます。

喪主は葬儀の全体的な進行を管理し、参列者と葬儀社との連絡調整も担当するため、 適切な人物を選ぶかどうかは、葬儀の進行に大きな影響を与えます。
喪主に選ばれる人として代表的なのは、家族のなかでもっとも故人に近い関係にあり、かつ年長者である人物です。

夫婦のうちどちらかが先に亡くなった際や配偶者がいない場合には、長男か次男以降の男子、男子不在なら長女が喪主を担当するのが一般的な形になります。  

内容⑥:各種スタッフやお手伝いの有無の確認

葬儀においては、進行をスムーズにするために各種スタッフやお手伝いが必要です。
そういった人材を確保できるかどうか、事前に打ち合わせで確認しておく必要もあります。

プロのスタッフや親しい友人・知人の協力は、葬儀を円滑に行う上で欠かせません。
よほど小規模な葬儀でない限り、遺族の力だけで円滑に行うのは極めて難しいことであると考えておくべきでしょう。

プロのスタッフとしては、司会進行の人や音響・映像のスタッフなどが挙げられます。
お願いすれば費用もかかるので、予算との兼ね合いで決めていくことになります。  

内容⑦:僧侶の送迎について

僧侶の送迎は、葬儀の礼節と進行において大切なものです。
故人を安らかに次の世界へ送るために力を貸してくださる僧侶に対し、敬意と礼儀を示す基本であるといえるでしょう。

専用の車での送迎や出迎えの際の手順、礼儀正しい言葉遣いなど、送迎と一口にいっても考えるべきことや気をつけるべきことは多岐に渡ります。

必ず押さえておくべきマナーの1つとして、僧侶の送迎についても打ち合わせのときにしっかりと確認しておきましょう。  

葬儀の打ち合わせの前に知っておくべきこと

葬儀の打ち合わせの前に知っておくべきこと 葬儀の打ち合わせ前には、これから話し合って決めるべきことが多岐に渡ることを理解しておくべきでしょう。
葬儀社の選定や費用の規模感の決定、故人の意向の確認などやらなければならないことがあらかじめわかっていれば、打ち合わせもスムーズに進みます。

ここで覚えておくべきことは、必ずしも病院から紹介される葬儀社にお願いする必要はないことが挙げられます。

故人が生前にどこか別の葬儀社を希望していたのであればそこを利用すればよいですし、自分たちの価値観にあった葬儀社がほかにあれば、そちらを選ぶことをおすすめします。

【関連記事】葬儀に参列する際のマナーとは?服装や香典のマナーを解説  

打ち合わせの所要時間は?

葬儀の打ち合わせの所要時間は、通常1〜2時間程度とされています。

しかし、もちろん内容により変動する可能性はあります。 いずれにせよ、細部に渡って話し合いを詰めていくため、時間に余裕を持つことは大事です。

葬儀の形態や日程、費用など多岐にわたり確認する項目があるので、焦らずじっくりと話し合いましょう。
打ち合わせを短くするコツとしては、故人の生前の願いも含めて、事前に家族の意見をまとめておくことが挙げられます。

そうすれば迷いなく打ち合わせを進められるでしょう。
しかし、専門家の側から何らかの提案をもらったときには、自分たちがあらかじめ用意していたプランを練り直す柔軟さも、ある程度は必要です。

そのためにも、時間は余裕を持って確保しておくことが大切となります。  

服装は私服で問題ない

葬儀の打ち合わせにおいては、服装は私服でも問題ないとされています。
打ち合わせは非常にカジュアルなもので、参加者がリラックスして率直な意見を交換できる雰囲気が何よりも大切です。

どれだけきちんとした葬儀を作り上げ、故人の魂に敬意を払い送り出せるかを第一に考えるべきでしょう。  

葬儀の打ち合わせの前に準備しておくこと

葬儀の打ち合わせの前に準備しておくこと 葬儀の打ち合わせ前に準備しておくことで、以下の2つが挙げられます。

  1. 遺影写真
  2. 喪主挨拶

順番に解説します。  

準備①:遺影写真

葬儀の打ち合わせの段階で、どのような遺影にするかも決定するので、そのための写真を用意しておきましょう。

特別な写真の必要はありませんが、故人の顔をできるだけ美しく表現し、故人とゆかりのあった参列者が生前のことを思い起こすものであることがポイントとなります。

具体的には、故人がアップかつピントが合っている写真であれば、遺影は綺麗に仕上がります。

使えそうな写真を複数ピックアップし、打ち合わせの際に持って行きましょう。

【関連記事】遺影写真はどのような写真が適切?値段相場や作成する方法を解説  

準備②:喪主挨拶

喪主挨拶の準備も葬儀の重要な一部です。
参列者と故人との繋がりを深めるため、感謝と敬意の気持ちがこもったものを十分に練り上げる必要があります。
どれくらいの文章量にするかによって挨拶のために確保する時間が変動し、全体の進行に影響を与えるからです。

また、しっかりとした挨拶をするには練習も必要であるため、この点でもできるだけ早い段階から挨拶文を用意しておくことは重要であるといえるでしょう。

【関連記事】喪主挨拶の例文やタイミングなど、苦手な人にも簡単に解説します  

葬儀の打ち合わせをする際のポイント

葬儀の打ち合わせをする際のポイント 葬儀の打ち合わせをする際のポイントとしては、以下の3つが挙げられます。

  1. プランや金額をしっかりと確認する
  2. 自分たちの要望を伝える
  3. 可能であれば複数人で参加する

打ち合わせですれ違いなどを起こさないために大切なことばかりなので、以下の解説を読んで把握しておきましょう。  

ポイント①:プランや金額をしっかりと確認する

葬儀のプランや金額をしっかりと確認しておくことは、もっとも重要なポイントとなります。

葬儀は多くの項目で構成されるものであるため、一つひとつ、費用を把握しておかなければ、あとから追加費用が発生して戸惑う事態に陥りかねないからです。
既存のプランにどこまでのサービスが含まれるのかを、しっかり確認しておきましょう。

また、どのようなオプションサービスに、どれくらい費用がかかるのかも把握しておく必要があります。
場合によっては、既存のプランの内容だけでは満足できず、オプションサービスが必要であるという結論に至るからです。  

ポイント②:自分たちの要望を伝える

自分たちの要望は、打ち合わせ相手にはっきり伝えることを心がけましょう。
故人の生涯や個人の価値観を尊重し、参列者に共感を呼び起こす葬儀を作り上げるためには、遺族側の考えていることが専門家にきちんと伝わる必要があるからです。

葬儀社のスタッフからもプランの提示はあるでしょうが、それが不必要に高額なものであったり、故人や遺族の希望とは異なる内容であったりすることも考えられます。
ういったすれ違いを避けるためにも、
「自分たちはどのような葬儀にしたいのか」をはっきりさせておくことが、打ち合わせにおいては極めて重要です。  

ポイント③:可能であれば複数人で参加する

葬儀の打ち合わせには、できるだけ複数人で参加することをおすすめします。
多くの視点でチェックすることによって、より故人にふさわしい葬儀の計画を詰めることが可能となるでしょう。

一人での打ち合わせは、感じ方の偏りや見落としが起きる可能性があります。
近しい人物が亡くなったばかりで、通常ならできるはずの冷静な判断ができないことも考えられます。
家族や友人など、故人について詳しく知っている人物と連れ立って打ち合わせに参加すれば、より綿密なプランニングが可能となります。

多種多様な意見を取り込むことによって、葬儀の内容も充実したものになるでしょう。  

葬儀に関する疑問や不安がある方はご相談ください

葬儀に関する疑問や不安がある方はご相談ください 葬儀の計画は多くの人々にとって未知の領域であるため、疑問や不安を感じるのは当然といえます。

しかし、故人への敬意を表す重要な儀式である葬儀の準備は、故人のことをよく知っている遺族がしっかりと関わり、細部にわたって慎重に進めなければいけません。

とはいえ不安を抱えたままでは、進行を停滞させるだけでなく、あとになって問題を引き起こしてしまう恐れもあるでしょう。

葬儀に関する疑問や不安がある方は、ぜひ弊社・斎奉閣までお問い合わせください。

斎奉閣では、葬儀に関するあらゆることについての相談を常に承っています。
多くのお客様と関わらせていただいたことで積み上げた豊富なノウハウに基づき、適切なアドバイスとサポートを提供させていただきます。

詳しくは喪主・遺族の方へを参照してください。  

まとめ:葬儀の打ち合わせについて

まとめ:葬儀の打ち合わせについて 葬儀の打ち合わせは、本番の葬儀を故人への敬意に満ちたものにするための大切なプロセスです。

葬儀の携帯やプラン、場所や日程、宗教や宗派の選択など多岐にわたる要素を検討する必要があります。
親しい人物がなくなったばかりでこのような打ち合わせをするのは、精神的に負担のかかることかもしれません。
しかし、残されたものの務めとして、故人の魂を次の世界に送り出すための、心のこもった葬儀を成立させるのは義務であるといえるでしょう。

この記事を参考にして、葬儀の打ち合わせを円滑に進められるよう、あらかじめ知識を蓄えておいてください。

また葬儀に関するお悩みがある方は、無料事前相談ページをご覧ください。

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▼気軽にご相談ください。   この記事の監修者

松田大輔(まつだ だいすけ) 鈴鹿地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター