【皆はどう思う?】生前葬とは|費用相場や服装・香典のマナーも解説

公開:2022.04.21  更新:2025.02.20

【皆はどう思う?】生前葬とは|費用相場や服装・香典のマナーも解説

より自分らしい形で、最期を飾りたいという思いから、生前葬のニーズが高まってきています。

メディアを通じて、有名人や芸能人の生前葬を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ自分自身が生前葬を行おうと考えると、わからないことが多いかもしれません。

この記事では、生前葬とはどのような形式の葬儀で、どういった流れで行われるのか、詳しく解説します。
気になる費用や実態調査にもとづいた現状についてもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

▼気軽にご相談ください。

 

生前葬とは

生前葬とは、生前に自らが主体となって行う葬儀を指します。
ここでは、生前葬に関する基本知識として、以下の2点を詳しく解説します。

  1. 特徴
  2. なぜ行われるのか

それぞれを詳しく見ていきましょう。
終活の目的や具体的に何を行うか知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

【関連記事】終活とは?誰が・いつ・何をするの?よくある質問について一挙回答!

 

特徴

生前葬とは、生前に行われる葬儀を意味します。
一般的に葬儀は亡くなった後に行われるものですが、生前葬は自分自身が主催する形で行います。

通常の葬儀では、亡くなった人が参列した方と実際に顔を合わせることはできません。
しかし、生前葬では元気なうちに本当に葬儀に来てほしいと思う方たちと、直接交流を深められる点が特徴です。

芸能人や有名人の場合、引退セレモニーや社会的パフォーマンスとして生前葬を行うケースも多く見られます。
亡くなった後の葬儀と同じく、社会的な生活に区切りをつけるための行事といえそうです。

 

なぜ行われるのか

生前葬は、以下のように開く人によってさまざまな意味が込められています。

  • 元気なうちに、自分の口からお礼の言葉を伝えたいから
  • 生前葬をもって、社会的な役割に区切りをつけたいから
  • 自分が亡くなった後の、家族への負担を少なくしたいから
  • 周囲も高齢になり、亡くなった後の葬儀で集まるのは難しいと思うから
  • 余命宣告され、限られた時間の中でできるだけ多くの人に会いたいから
  • 自分の好みのお葬式を開きたいから

生前葬に対するニーズが高まっているとはいえ、「なぜ?」と思う方も少なくありません。
周囲の理解を得るのが難しいケースもあるでしょう。

しかし、亡くなってからのお葬式では叶わない願いも、生前葬なら可能になるかもしれません。
何より、葬儀に自分の意志を反映できる点は、生前葬でなければ成し得ないポイントだと言えます。

生前葬を検討しているものの、なかなか周囲に理解してもらえない場合は、なぜ生前葬を行いたいのか、理由をしっかりと伝えてみるのがおすすめです。
意味を理解してもらえれば、協力や参列を得やすくなり、生前葬に込めた想いもより一層届きやすくなるでしょう。

 

生前葬の現状

生前葬は、感謝の気持ちを直接伝える貴重な場として注目される一方で、従来の価値観や習慣とのギャップから抵抗感を持つ人も多いのが現状です。
しかし、終活への関心が高まるなかで、生前葬を前向きに捉える方が徐々に増えてきています。

ここでは、斎奉閣が日本トレンドリサーチと共同で実施したアンケート結果をもとに、以下2つの視点から生前葬の現状を紹介します。

  1. 「生前葬をやってみたい」という方の割合
  2. 不謹慎?生前葬に対するイメージ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

引用元:株式会社NEXER・斎奉閣|日本トレンドリサーチ・生前葬に関する調査

 

「生前葬をやってみたい」という方の割合

全国の男女1500名を対象にしたアンケートによると、約8.5%の方が将来的に「生前葬をやってみたい」と回答しています。
「やってみたい」と考える方からは、以下のような理由が挙げられています。

  • 自分のことだからこそ、自分で決めておきたい
  • 生きているうちに感謝の気持ちを直接伝えたい
  • 自分のやりたいように葬儀が出来ると思うから
  • 死んでからでは何も分からないので、生きているうちに体験したいから など

一方で、「やりたくない」と回答した方の主な理由は以下のとおりです。

  • 生きているうちに葬式することに抵抗がある
  • お葬式は本人のためではなく、残された人のためにあると思う
  • 縁起が悪いと感じる
  • まだ生前葬への理解が多いとは言えず、無理やりやっても周囲の人たちに迷惑 など

「周囲の理解が得られない可能性がある」といった声もあり、従来の価値観や風習が生前葬を実施する上でのハードルとなっていることがわかります。
生前葬が「人生を自分らしく締めくくる新しい選択肢」として浸透するには、さらなる理解や普及が必要といえるでしょう。

 

不謹慎?生前葬に対するイメージ

生前葬へのイメージは「ポジティブ」「ネガティブ」ともに多様です。
アンケートによると、「良いイメージ」と回答した方は8%にとどまり、「良くないイメージ」は30.7%にのぼっています。
生前葬に良い印象を持つ方の意見には、以下のような声がありました。

  • ありがとうと言える機会を設けるのは良いと思うから
  • あらかじめ決めておくと長生きできるときいたことがあるから
  • 悲しみに暮れるよりは、前向きに幕を閉じる方が気持ちが良いから
  • 自分の意思が尊重され、直接感謝の言葉を伝えられると思うから など

一方で、以下のような否定的な意見も多く寄せられました。

  • 葬儀は亡くなった後に行うものだと思う
  • あとは死ぬだけというネガティブな気持ちになってしまう
  • 自分の想いを伝えたいのであれば、手紙に託せばいいと思う
  • 本人を目の前にして葬式するのは複雑な気持ちになる など

主流の儀式ではないため、違和感を覚える方もいますが、生前葬を「感謝を伝える場」や「前向きな最後の演出」として評価する意見も多く見られます。
今後、生前葬への理解が広がることで、これらの意見がどう変わっていくのかが注目されます。

 

印象に残っている有名人の生前葬

生前葬を行った有名人には、以下のような方がいます。

  • 養老孟司
  • アントニオ猪木
  • 小椋佳
  • 水の江滝子
  • 岩井良明
  • 黒田有
  • 若林正恭
  • 石田純一
  • 錦戸亮
  • 黛灰(まゆずみかい)
  • 上島竜平
  • 宮崎謙介
  • 山田拓美
  • SMAP
  • 児玉卓也・室元気(こだむろ)
  • 安崎暁(コマツ元社長)
  • テリー伊藤
  • デヴィ夫人
  • ラーメン二郎
  • 丸山正雄
  • 桑原征平
  • ビートたけし
  • 久米田康治

アントニオ猪木氏の生前葬は、明るくポジティブな雰囲気が印象的でした。
元気なうちにファンへ感謝とお別れを伝える新しい形として、多くの人が前向きなメッセージを感じたようです。

このように、有名人の生前葬は独自性やポジティブな意図が強く印象に残り、一般の方にも新たな価値観を広めるきっかけとなっています。

 

生前葬では何をする?一連の流れを紹介

生前葬は、無宗教形式で行われるのが一般的です。
式の流れは、基本的に本人の希望に基づいて決まります。
「○○するべき」といった明確なルールは存在しないため、やりたいスタイルを自由に取り入れていきましょう。

一般的な生前葬の流れは、以下の8ステップです。

  1. 司会者による開式の言葉
  2. 本人の挨拶(生前葬の目的や参列への感謝など)
  3. 自分のこれまでをまとめた映像やスライド、写真の演出
  4. 親族や友人のスピーチ
  5. 各種余興(生演奏や本人による出し物、花束贈呈など)
  6. 会食しながらの歓談タイム
  7. 本人の挨拶(あらためて参列者への感謝と今後の人生の抱負など)
  8. 司会者による閉式の言葉

もちろんこれは一例で、自由に変更して構いません。
自由な雰囲気で参列者との会話を楽しみたいのであれば、最初から立食パーティ形式にすることも可能です。
また、主催者本人が、カラオケや趣味を発表する生前葬も見られます。

基本的には無宗教形式で行われることが多い生前葬ですが、本人の希望によっては宗教スタイルを取り入れられます。
この場合、お寺や教会などから理解を得て、協力してもらう必要があるでしょう。

宗教スタイルを取り入れる場合、お葬式の流れがある程度固まってしまう可能性があります。
そのため、お寺や教会、依頼先の葬儀社などとしっかり相談して決定するのがおすすめです。

 

生前葬の費用相場

生前葬を行ううえでもっとも気になるのが、費用についてではないでしょうか。
一般的な葬儀よりも自由度が高い生前葬では、規模や内容によって必要な費用が大きく変わってきます。
あくまで一例とはなりますが、下表の内容を参考にしてみてください。

人数

費用相場

葬儀会社の会場で行う
小規模生前葬

親族や親しい友人など10~20名前後

30~40万円程度

レストランや宴会場で行う
小規模生前葬

20~30万円程度

高級ホテルで行う生前葬

30名以上

150万円以上

なお、生前葬の費用の内訳は、以下のとおりです。

  • 会場使用料
  • 飲食費
  • 返礼品費
  • 演出料やプロデュース料 など

人数が多く、凝った演出を取り入れるほど、多くの費用がかかります。

 

生前葬の注意点

生前葬を行う際は、以下の3つのポイントに注意することが大切です。

  1. 香典は不要
  2. 服装は平服
  3. 死後の火葬は必要

それぞれ順番に見ていきましょう。

 

注意点①:香典は不要

基本的に生前葬では、お香典を受け取ることはありません。
生前葬は、会費形式で行うケースが一般的です。
生前葬を企画し、参列者に案内状を送付する際には、以下の内容を明記しておきましょう。

  • 会費(○○円)
  • 香典は辞退する旨

一般の方が生前葬を行うケースは、まだまだ稀です。
会費のみを記載した場合、香典も出すべきか悩む方は多いでしょう。
案内状の段階で香典を辞退する旨を伝えておくと親切です。

ただし、それでも香典を持参する方はいるかもしれません。
受け取ってはいけないというルールはないため、臨機応変に対応するのが良いでしょう。
香典マナーについて振り返りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

【関連記事】【一覧表】香典の金額相場|親族・会社など故人との関係性別や法要別に解説

 

注意点②:服装は平服

生前葬の参加では、服装にも悩みがちです。
一般的な葬儀では喪服を着用しますが、生前葬は以下のように平服での開催が基本となります。

  • 男性:スーツ
  • 女性:スーツ・ワンピース など

また、主催者側にこだわりがあれば、参列者に対してドレスコードの指定もできます。
ただし、あまり独りよがりになり過ぎず、参列された側にとって負担が少ないドレスコードを選ぶことが楽しむうえで大切です。

生前葬に出席する際の服装は、招かれた参列者にとって混乱しやすいポイントです。
案内状には、服装についてもはっきり記載しておくとよいでしょう。
また、参列者からの問い合わせを想定して、事前に準備しておくとスムーズに対応できます。

 

注意点③:死後の火葬は必要

生前葬は、人が亡くなる前に行われる葬儀です。
当然、ご遺体の火葬や納骨といったステップは、本人が亡くなった後に行われます。
たとえ生前葬を行っていても、亡くなった方の火葬は必要という点を、頭に入れておきましょう。

人が亡くなった場合、以下の流れで葬儀が進んでいくのが一般的です。

  1. 納棺
  2. お通夜
  3. 告別式

しかし、事前に生前葬を行っている場合は、納棺後にそのまま出棺し、家族が見守るなかで火葬だけするケースも多いようです。

一方で、亡くなった後にあらためて葬儀が行われるケースもあります。
死後に葬儀を行うのが普通という認識は、まだまだ根強く残っています。
特に、大切な家族を悔いなく送り出したいという思いから家族葬を選択するご遺族も多いようです。

家族葬は一般的な葬儀と比較して、費用や遺族の負担は少なくなります。
とはいえ、負担がゼロになるわけではありません。
そのため、生前葬後の葬儀について、事前に家族としっかり話し合うことが大切です。

家族葬にかかる費用を知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

【関連記事】家族葬の費用を安くする方法7選|費用の相場や注意点も紹介

 

生前葬について相談したい方は

「生前葬を検討しているけれど、何から始めればいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
生前葬は、自分自身の人生を見つめ直し、最期に向けた準備を整える終活の一環です。
そんな終活のなかでも生前葬は、以下のような意義を持ちます。

  • 感謝や想いを直接伝えられる
  • 自分らしい葬儀の形を選べる
  • 家族への負担を減らせる
  • 終活の締めくくりができる など

また、人との絆を深め、途切れていた縁を再び結びつけるきっかけにもなります。
終活の手順について詳しく知りたい方は、こちらの動画もあわせてチェックしましょう。

なお、三重県で葬儀施行数No.1(※)の実績を持つ斎奉閣では生前葬だけではなく、終活全般にわたる幅広いサポートを行っています。
生前葬に関する疑問や不安がある方は、お気軽に「無料事前相談」をご利用ください。

※当社調べ/2022年1月~12月の四日市市、いなべ市、東員町、桑名市、菰野町、亀山市、津市、名張市、伊賀市内の斎奉閣・和ごごろ22会館合計葬儀施行数

 

まとめ:生前葬とは生きている間に行うお葬式

生前葬は、自分自身が亡くなる前、つまり生きている間に行う葬儀です。
生前葬に込める意味はさまざまですが、「自分の言葉でお世話になった方たちに挨拶したい」「自分らしい形のお葬式にしたい」と願うケースが多いようです。

かつては芸能人や有名人が行うものというイメージが強かった生前葬ですが、最近では一般の方にも徐々に浸透してきています。

生前葬には、一般的な葬儀のような形式が存在しません。
自由度が高い分、どのような式になるのかは自分次第となるでしょう。
だからこそ、信頼できる葬儀会社に相談し、サポートしてもらうことをおすすめします。

斎奉閣では理想のお葬式づくりのために、お客様のご要望に合わせたご提案が可能です。
生前葬に興味はあっても、何をしたらいいのかまったく分からないとお悩みの方は、無料事前相談ページをご覧ください。

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「事前準備を始めたいけど何から始めればわからない…」という方はお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

花岡一雅(はなおか かずまさ)四日市地区斎奉閣 館長 2級葬祭ディレクター

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