【2025年版】お葬式の日柄はどう決める?|日程調整のコツや注意点も

公開:2025.02.13

【2025年版】お葬式の日柄はどう決める?|日程調整のコツや注意点も

お葬式を執り行うと決まったら、日程調整は重要な課題です。
ご遺族は悲しい思いを抱えながらも、葬儀社や僧侶と連絡を取り合う必要があります。
実際に日程を決める際、「お葬式が避けるべき日はあるのか」と悩む方も多いでしょう。

この記事では、お葬式の日柄はどう決めるのかについて2025年版のカレンダーとともに解説します。
お葬式の日程を調整するコツや注意点も紹介するので、スムーズに日取りを決めたい方は、ぜひ参考にしてください。

▼気軽にご相談ください。

 

お葬式を執り行うにあたって日柄はどう決める?

お葬式を執り行うにあたって、法律で避けるよう定められている日はありません。
亡くなってから24時間経過すれば、日付に関係なく火葬や埋葬は可能です。

ただし、「友引」を避ける風習があります。
冠婚葬祭の日程は縁起が重視されており、文化的・心理的な理由で避けられる日が存在します。

お葬式の日程を決める際は、故人やご遺族だけでなく参列者や関係者に配慮することが必要です。
友引を避ける具体的な理由については、次項の「お葬式で「友引」を避ける理由」で解説します。

引用元:厚生労働省|墓地、埋葬等に関する法律第3条

 

お葬式で「友引」を避ける理由

お葬式を執り行う日程として、友引は避けるべき日ではありません。
友引は、方位などの吉凶を占う符号の1つです。
しかし、以下の理由から、お葬式では友引が避けられるようになりました。

  1. 語感が悪い
  2. 火葬場の定休日にあたるケースが多い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

なお。お葬式の日程をスムーズに進めるためには、専門家に相談することも1つの手段です。
専門家への事前相談について内容や進める手順を詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

【関連記事】事前相談とは?葬儀の事前相談をおこなうメリットを分かりやすく解説

 

理由①:語感が悪い

お葬式で友引が避けられる理由の1つは、語感が悪い点です。
友引という漢字からは、友を引くというイメージが想起されます。
そのため、多くの人は、友引に葬儀や通夜などを執り行うと「ご友人やご家族も一緒に連れ去られてしまう」と恐れを抱くようになりました。

そもそも、友引は日の順番を表す六曜の1つであり、本来は吉凶どちらも持つ日とされています。
それぞれの意味は、下表のとおりです。

順番

六曜

意味

日の吉凶

1

先勝

すべてのことを急いだ方がよい日

・午前中は吉
・午後は凶

2

友引

何事も引き分けで勝負がつかない日

・朝晩は吉
・正午のみ凶

3

先負

焦らず慎重に進める方がよい日

・午前中は凶
・午後は吉

4

仏滅

あらゆることを控えた方がよい日

5

大安

物事を進めるとうまくいく日

6

赤口

災いにあいやすい日

・朝夕は凶
・正午だけは吉

もともと友引は引き分けの意味でしたが、文字の連想から本来の趣旨が時代と共に変化しました。
ただし、大安を含め、友引以外はお葬式の日取りで気にする必要性はありません。

六曜は宗教との結びつきがないものの、縁起を大切にする冠婚葬祭において、日程を決める際に重要視されている点に留意しましょう。

 

理由②:火葬場の定休日にあたるケースが多い

友引は、火葬場の定休日にあたるケースが多い傾向にあります。
お葬式の際に友引を避ける風習により対応件数が少なくなるため、定休日に設定することが一般的になったためです。

とはいえ、近年では友引に空いている施設も出てきており、選択肢が広がっています。
お近くの火葬場状況をしっかりと確認し、混雑する可能性がある日について把握しておくことが大切です。

また、友引以外では、年末年始に定休日とする火葬場が多い傾向にあります。
年末年始にお葬式を執り行う際の流れや注意点も認識しておきたい方は、下記の記事をチェックしましょう。

【関連記事】年末年始に火葬場・葬儀場は営業してる?葬儀の流れや注意点を解説

 

六曜で見るお葬式の日柄一覧【2025年カレンダー版】

2025年の友引日は、下記のとおりです。

日付(曜日)

1月

2(木)・8(水)・14(火)・20(月)・30(木)

2月

5(水)・11(火)・17(月)・23(日)・28(金)

3月

6(木)・12(水)・18(火)・24(月)

4月

3(木)・9(水)・15(火)・21(月)・27(日)

5月

2(金)・8(木)・14(水)・20(火)・26(月)

6月

5(木)・11(水)・17(火)・23(月)・27(金)

7月

3(木)・9(水)・15(火)・21(月)

8月

2(土)・8(金)・14(木)・20(水)・24(日)・30(土)

9月

5(金)・11(木)・17(水)・22(月)・28(日)

10月

4(土)・10(金)・16(木)・26(日)

11月

1(土)・7(金)・13(木)・19(水)・24(月)・30(日)

12月

6(土)・12(金)・18(木)・23(火)・29(月)

▼2025年の友引日

友引の回数は月ごとに異なるため、注意が必要です。
※元旦は全国で火葬場が休みとなり。葬儀ができない日となります
※火葬炉の点検など、定期的なお休みもございますので、確認が必要です

 

友引を避けてお葬式を執り行いたいときの対応

友引を避けてお葬式を執り行う際は、以下に挙げた2つの対応が必要です。

  1. ご遺体の安置期間を延ばす
  2. 前火葬をする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

なお、斎奉閣では、お葬式に関する数多くのサポートを提供してきました。
多様な悩みに寄り添ってきた経験をもとに、最適なお葬式が執り行えるよう支援いたします。
お葬式の日程を早急に決定したい方は、お急ぎの方へページからご相談ください。

 

対応①:ご遺体の安置期間を延ばす

友引を避けてお葬式を行う場合には、ご遺体の安置期間を延ばす必要があります。
火葬をせずに経過すると、ご遺体の状態が自然に悪くなるためです。
ご遺体の安置場所には以下の3か所があり、それぞれ適切な処置や環境の保持が求められます。

  • ご自宅
  • 葬儀社
  • 民間の安置施設

ご自宅で安置する際は、冷房やドライアイスを活用し、室温を上げないことが重要です。
葬儀社や民間の安置施設であれば設備が整っており、安心して任せられますが、依頼する際のコストについては確認が必要です。
故人を本来の姿で送り出すためにも、ご遺体の安置は専門機関に相談しましょう。

 

対応②:前火葬をする

友引を避けて日程を組む場合には、お葬式を執り行う前に火葬するのも1つの方法です。
前火葬で遺骨となれば、ご遺体の状態を心配する必要もなく、お葬式の日程をじっくり検討することが可能です。

前火葬は特徴的な葬送風習として、東北地方や北関東などで執り行われています。
ただし、一般的ではないうえに故人の顔を見てお別れできないリスクもあるため、親戚や知人の意向は確認しておきましょう。

 

友引を避けてお葬式を執り行う際の注意点

友引を避けてお葬式を検討する際には、以下の注意点に対する認識が重要です。

  • 友引前後は葬儀場・火葬場が混雑する
  • 僧侶に読経依頼が集中する

これらの問題は、友引にお葬式を避ける風習や火葬場が定休日となっているため生じます。
葬儀場や火葬場のスケジュール調整に合わせて、段取りがあわただしくなる恐れもあるでしょう。

また、僧侶への読経依頼が集中すれば予約が取りにくくなり、お葬式の日程に大きく影響します。
日程は参列者の予定を加味して決定するため、スケジュール調整の難航はご遺族の大きな負担となります。

友引を避けてお葬式を執り行う際は、火葬場や僧侶の予定を優先的に確認することが重要です。

 

お葬式の日柄に関するよくある質問

お葬式の日柄に関するよくある質問として、以下の2つが挙げられます。

  1. 友引にお葬式する場合はどうしたらよい?
  2. 神道やキリスト教も友引を避ける?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

質問①:友引にお葬式する場合はどうしたらよい?

友引にお葬式する場合は、以下の点を確認することが大切です。

  • 親戚など参列者の理解
  • 火葬場のスケジュールや混雑具合
  • 僧侶の意向

友引のお葬式自体は宗教上関係ないものの、風習として避ける地域も少なくありません。
また、親戚や僧侶の意向を確認せずに日程を決めてしまうと、のちのちトラブルになる可能性があります。
ご遺族の意向をしっかりと伝え、周囲の理解を得ることが重要です。

一部地域では友引に生者を引き寄せないよう、棺に供人形を入れるしきたりがあります。
地域ごとの慣習も、頭に入れておくとよいでしょう。

 

質問②:神道やキリスト教も友引を避ける?

神道は友引を避ける傾向にありますが、キリスト教では気にする必要がありません。
両宗教のお葬式に対する意味や死生観が、根本的に異なるためです。
ただし、どちらのケースでも、火葬場の定休日確認は必須です。

キリスト教のお葬式に関して流れや特徴を詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

【関連記事】キリスト教の葬儀とは?流れやマナー、仏教との違いを解説

 

お葬式の日取りや流れでお悩みの方は

大切な人が亡くなって気持ちが沈んだ状態では、お葬式の日取りや流れを決めることは負担が大きい作業となります。
ご遺族が難しい決断を迫られないためにも、事前準備としての終活が大切です。
希望をしっかりと明記できるエンディングノートは、ご自身の望む最期を計画するうえで重要な役割を果たします。

終活やエンディングノートについて知りたい方は、こちらの動画をチェックしましょう。

なお、斎奉閣は、三重県内で葬儀施行数No.1(※)の実績を誇る地域密着の斎場です。
※当社調べ/2022年1月~12月の四日市市、いなべ市、東員町、桑名市、菰野町、亀山市、津市、名張市、伊賀市内の斎奉閣・和ごごろ22会館合計葬儀施行数

三重県内で22会館を展開する豊富な実績で、多様なお葬式の形に合わせたサポートを提供してきました。
逝去後の動きを見直して、お葬式のスケジュールを明確にしたい方は、ご葬儀の流れをご覧ください。

 

まとめ:お葬式を避けるべき日は基本的にはない

お葬式を執り行うにあたって避けるべき日は、基本的にはありません。
しかし、友引は多くの人が避ける傾向にあり、その理由には言葉の背景や火葬場の定休日などが挙げられます。
お葬式の日程は調整が難しく、ご遺族の負担を軽減するためには専門家に頼ることも必要です。

なお、斎奉閣では急な対応が求められるお葬式においても、迅速かつスムーズにサポートいたします。
早急にお葬式の日程を検討したい方は、お急ぎの方へページをご覧ください。

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この記事の監修者

笹浦久朋(ささうら ひさとも)桑名地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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