【一覧表】親や家族の葬儀後にやることリスト|時期別・種類別に解説
葬儀後は深い悲しみのなかでも、やらなければならないことが多くあります。
公的手続きや供養の準備など、やるべきことが多岐にわたるほか、期限がきまっているケースも少なくありません。
葬儀後は、喪失感と対応の忙しさが重なり、心身ともに疲れやすい時期です。
中には「何から手をつければよいのかわからない」と、不安を感じる方も多いでしょう。
この記事では、親や家族の葬儀後にやることをリストにまとめて解説します。
時期別・種類別にリスト化しているので、スムーズに対応するための手引きとして、ぜひ参考にしてください。
目次

【時期別】葬儀後にやることリスト
親や家族の葬儀後は、多くの手続きや準備を進める必要があります。
いつまでに何をすべきか、葬儀後にやることリストを時期別にまとめたのが下表です。
時期の目安(死亡の事実発生後) |
主な手続きとやること |
5日以内 |
健康保険の資格喪失届 |
10日以内 |
厚生年金の受給停止 |
14日以内 |
・国民年金の受給停止 |
1か月以内 |
・雇用保険受給資格者証の返還 |
四十九日(約49日以内) |
・香典返し |
3か月以内 |
相続人の確定・相続財産調査 |
4か月以内 |
所得税の準確定申告・納税 |
10か月以内 |
相続税の申告・納税 |
2年以内 |
・葬祭費・埋葬料の請求 |
3年以内 |
生命保険における死亡保険金の請求 |
5年以内 |
・未支給年金の請求 |
なお、亡くなった当日から葬儀までにやることについては、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】親が亡くなったらすることリスト~手続きを時系列でご紹介~
【種類別】葬儀後にやることリスト
葬儀後にやることは、大きく5つの種類に分けられます。
- 挨拶回り
- 公的手続き
- 名義変更・解約手続き
- 相続手続き
- 供養の準備
いつまでに何をやるべきか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
やることリスト①:挨拶回り
葬儀後は、お世話になった人への感謝を伝えるために挨拶回りをします。
お世話になった人への挨拶は、葬儀の翌日から一週間以内を目安に行いましょう。
ただし、お礼状の送付や香典返しは、四十九日を過ぎた後(忌明け後)に行うのが一般的です。
葬儀後は、やることが多く慌ただしい日々が続くため、すぐに対応する必要はありません。
少し落ち着いて、四十九日を過ぎてからあらためて感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
やることリスト②:公的手続き
葬儀後は、さまざまな公的手続きが必要です。
親や家族の葬儀後にやるべき公的手続きは、大きく以下の3つに分けられます。
- 資格喪失・返還関連
- 精算関連
- 請求関連
期限が設けられている手続きも多いので、漏れがないよう注意してください。
資格喪失・返還関連
葬儀後には、故人のさまざまな資格に関する喪失届の提出が必要です。
資格喪失・返還関連の手続きは、期限が比較的短い傾向にあるため、忘れずに対応しましょう。
必要な手続き |
提出先 |
期限の目安(死亡の事実発生後) |
健康保険の資格喪失届 |
健康保険組合、協会けんぽ、市区町村の国民健康保険窓口 |
・5日以内(健康保険) |
介護保険の資格喪失届 |
市区町村の介護保険窓口 |
14日以内 |
年金の受給停止 |
年金事務所、年金相談センター、市区町村の国民年金窓口 |
・10日以内(厚生年金) |
住民票の世帯主変更 |
市区町村の戸籍・住民票窓口 |
14日以内 |
雇用保険受給資格者証の返還 |
ハローワーク |
1か月以内 |
運転免許証の返納 |
最寄りの警察署または運転免許センター |
任意 |
不安な場合は、市区町村の担当窓口に相談しながら、1つひとつの手続きを確実に進めることが大切です。
精算関連
葬儀代の支払いや税金の納付などは、対応が遅れるとトラブルの原因になるため注意が必要です。
期限に遅れないよう、前もって準備しておきましょう。
必要な手続き |
提出先 |
期限の目安(死亡の事実発生後) |
葬儀代の支払い |
葬儀社 |
葬儀後1週間または10日以内 |
所得税の準確定申告・納税 |
所轄の税務署 |
4か月以内 |
相続税の申告・納税 |
所轄の税務署 |
10か月以内 |
なお、葬儀代の領収書は給付金申請で必要になるため、大切に保管してください。
請求関連
葬儀後に受け取れる給付金や保険金がある場合は、申請期限に注意して請求手続きを進める必要があります。
必要な手続き |
提出先 |
期限の目安(死亡の事実発生後) |
葬祭費・埋葬料の請求 |
健康保険組合、協会けんぽ、市区町村の国民健康保険窓口 |
2年以内 |
高額医療費の還付申請 |
健康保険組合、協会けんぽ、市区町村の国民健康保険窓口 |
2年以内 |
国民年金の死亡一時金請求 |
市区町村の国民年金窓口 |
2年以内 |
生命保険における死亡保険金の請求 |
保険会社の請求窓口 |
3年以内 |
未支給年金の請求 |
年金事務所、年金相談センター |
5年以内 |
遺族年金の請求 |
年金事務所、年金相談センター |
5年以内 |
必要に応じて、専門家のサポートを依頼することで、スムーズに公的手続きを進められるでしょう。
やることリスト③:名義変更・解約手続き
名義変更や解約手続きは、できるだけ早めに対応しましょう。
期限が定められていない場合でも、早めに対応することで、無駄な支払いや解約トラブルの発生リスクを減らせます。
親や家族の葬儀後は、具体的に以下の名義変更や解約手続きが必要です。
- 公共料金(電気・ガス・水道など)
- 電話やインターネット回線
- サブスクリプションサービス など
各サービス会社に連絡し、故人の死亡を伝えると、具体的な手続きについて案内されます。
なお、解約前に利用状況を確認し、未払い・過払いの有無もチェックすると安心です。
やることリスト④:相続手続き
葬儀後は、相続手続きを進める必要があります。
なかには、期限が定められている手続きもあるので、10か月以内を目安として計画的に進めましょう。
相続手続きの主な流れと期限は、以下を参考にしてください。
- 遺言書の確認
- 相続人の確定・相続財産調査(3か月以内)
- 相続放棄・限定承認(3か月以内)
- 準確定申告(4か月以内)
- 遺産の分割
- 財産・財務の名義変更
- 相続税の申告・納税(10か月以内)
自分で相続手続きを進める場合、要領がわからず、無駄な時間や労力がかかるケースも少なくありません。
斎奉閣では、相続手続きを含めた葬儀後サポートを行っています。
まずは相談のうえ、自分で進めるか専門家に依頼するか検討してみてください。
やることリスト⑤:供養の準備
供養の準備は、四十九日法要に合わせて準備を進めましょう。
一般的には、四十九日法要後に納骨、お墓参りを行います。
- 本位牌(ほんいはい)の手配
- お墓の準備
- お仏壇や遺影の準備
白木の位牌は、本位牌を作るまでのものとして用意されます。
そのため、白木の位牌から魂を移す四十九日法要までに、本位牌を用意することが大切です。
本位牌の制作には約2週間ほどかかる場合があるため、余裕を持って手配しましょう。
また、お墓やお仏壇がない場合は、新たに購入する必要があります。
この場合、四十九日の法要までに間に合わなくても焦る必要はありません。
新盆もしくは一周忌法要などに合わせて、魂入れの儀式を行うことも可能です。
葬儀後にやることがたくさんで疲れを感じている方は
葬儀後は、やることが多く疲れを感じやすい時期です。
親や家族を亡くした悲しみのなかで、さまざまな対応や手続きを進めることは、決して簡単ではありません。
葬儀後にやることをなかなか進められずに悩んでいる場合は、グリーフケアの専門家に相談するのも方法の1つです。
グリーフケアとは、大切な人を亡くした悲しみや苦しみを乗り越えるための支援を意味します。
斎奉閣は、三重県内で23会館を展開し、葬儀施行数No.1(※)の実績を誇る地域密着の斎場です。
※当社調べ/2024年1月~12月の四日市市、いなべ市、東員町、桑名市、菰野町、亀山市、津市、名張市、伊賀市内の斎奉閣・和ごごろ23会館合計葬儀施行数
斎奉閣には、現在5名のグリーフケア士が在籍し、心を癒すための支援や諸手続きなどの葬儀後サポートを行っています。
やることが多くて疲れを感じている方はグリーフケアページをご覧のうえ、お気軽にお問い合わせください。
まとめ:葬儀後にやることリストのクリアは周囲の力を借りながら
葬儀後は、親や家族を亡くしたことによる深い悲しみを感じている時期です。
やることリストを1つひとつ丁寧にこなそうとするほど、心身の負担が大きくなってしまいます。
葬儀後にやることは多岐にわたるため、信頼できる家族や専門家の力を借りることが大切です。
手続きや対応で困ったときは、1人で抱え込まず、市役所の窓口や専門家、葬儀社などに相談しましょう。
斎奉閣では、葬儀後のサポートやグリーフケアにも力を入れています。
葬儀後にやることでお悩みの方は、ぜひ斎奉閣のグリーフケアページをご覧ください。
グリーフケアとは
- 食欲がない
- 体がだるく疲れやすい
- 理由もなく泣き出す
- 大切な人の死を防げなかった自分に罪悪感を覚える
- 人生がむなしく感じ、意味のないものに思える
このようなときにグリーフケア士をお頼りください
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